読者のあなたはスマホゲーム業界に興味がありますか?
スマホゲーム業界へ就職したいと考えている人に、スマホゲーム業界人11年目の著者が業界を解説していきます!
この記事はこんな読者におすすめです
- スマホゲーム業界ってどんなところ?
- スマホゲーム業界に向いている人は?
- スマホゲーム開発ってどんな感じ?
- どんなキャリアプランが考えられる?
- 年収は?
著者の経験
- 業界歴11年
- 組織規模はフリーランス(1人)、中堅(〜300名)、大手(〜2000)を経験
- ゲームアプリ開発/運用経験:10タイトル
- ディレクターをしたアプリがApp Storeセールスランク1位を獲得
- 月商10億のゲームアプリのディレクターを務めました
- 新卒面接と中途面接をこれまで100名ほど行ってきました
著者はこれまで10タイトル以上のゲームを作って日々運用してきました。
そんな著者の経験をさくっと切り取って、皆さんにお伝えできればと思っています。
スマホゲーム業界ってどんなところ?
著者は「プロデューサー」「ディレクター」「プランナー」を経験しました。
一言でいうと、超スピード感のある業界です。
半年もすれば新しい技術が生まれ、新しいユーザーさんが新しいアプリをプレイしています。
「これまで通り」に「定められた物事」を「期日までに終わらせる」という仕事をしていたら、時代に取り残されてしまうんです。
そのため常に新しい技術やエンタメを取り込み、勉強(いろんなゲームをプレイ)し続ける必要があります。
つまり学び続けられる人=ゲームが好きな人しか残ることのできない業界ですね。
ちなみに東京トイボックスはご存知でしょうか。この漫画を読んで、うおーやってみたい!と胸アツになった方はぜひお迎えしたいです。ようこそスマホゲーム業界へ!
スマホゲーム業界の歴史
著者の在籍した11年で起きたことは
・ガラケー市場が消え
・ブラウザゲーム(mobage,gree,mixi)が流行り
・iphoneが発売され、
・そこからアプリ市場は3000億から1兆円に急成長。
・そして時代は中国へ。
そんな11年でした。
流行が映るたびに新たな技術が生まれ、古い技術は消えていきました…
あれ、もうこの知識古いんだ…という状況が今も引き続き起きてますね。
スマホゲーム業界の給与
この業界の特徴としてスピード感が凄いんです。そのため、会社の業績も上下が激しく、給与水準も日々変わっています。
調子がいい会社にいれば、ボーナスは高く、給与もどんどん上がる。
(以前在籍していた会社では5年で300万円ほど年間給与が上がりました)
ただし調子が悪い会社にいれば給与もボーナスも上がりづらい。
あなたが同じ努力でゲームと向き合っても、会社が持つゲームがヒットしているかどうかが給与上昇の基準となります。
ここで注意したいのは、現在調子がいいからと言って、来年も良いとは限らないんですね。
状況は毎年変わっていますのであなたが「どんなことを学びたいのか」で
会社をしっかりと見定めていきましょう!
スマホゲーム会社の構造
業態
一言でスマホゲーム会社といっても各社の戦略は本当に多種多様です。
例えば以下のような業態があります。
- パブリッシャーなのか、開発会社なのか、はたまたリビルドなんてものも。
- オリジナルタイトルを作っているのかIPのみなのか両方か。
- プラットフォームはApp store、Google Play、ps4、switch、steam・・・どこに注力してるのか
- どれくらいのラインを抱えているのか
- 売上の構造はどうなっているか?
組織の構造
例として、アプリゲームのパブリッシング/開発/運用を行っている会社だと
以下のような事業部の棲み分けになっていることが多いです。
- 経営
- マーケティング(SNSの運用やタイアップ、キャンペーンの企画など)
- ゲーム新規開発
- ゲーム運営
- クリエイティブ(映像、音楽、UIUXなどの制作)
- カスタマーサポート
あなたがどのチームに所属したいかは調べた上で面接で正確にコミュニケーションしましょう!
例えばあなたがゲームが作りたい方なのに、マーケティングの部署に入ってしまってはゲームが作れなくなってしまいますからね。
スマホゲームの運用ってどんな仕事をしているの?
業界や会社のトレンドに揉まれながらも、その中で一番楽しんでもらえる仕様を考え、毎日ユーザーさんと向き合う。
スマホゲーム運用の日常はざっくりとそんな感じなのですが、具体的には以下のようなタスクを日々こなしています。
スマホゲームの開発プランナーのタスク
プランナーは以下のようなタスクをこなしています。
- 実装したい機能の企画を考える
- 考えた仕様をディレクターと相談する
- OKが出たら、仕様書を作成する
- エンジニアやデザイナーとすり合わせながら、仕様書を完成させる
- 必要なパラメータのレベルデザインをする
- 絵やボイス、SE、BGM、演出の指示書を書いて、外注先もしくは担当者へ依頼する
- マーケティング担当者とマーケ方法についてすり合わせる
- エンジニアが実装してくれた機能をテストする
- デバッグ項目を一通り洗い出し、デバッカーに依頼する
- リリースされたら、すぐにプレイして、正常に動いているか確認する
- お問合せやtwitterを注視して、緊急時はすぐに対応する
- ボイスのシナリオを作成
- 声優さんへの指示出し
などなど
スマホゲームのプランナーはコミュニケーション力がかなり求められる職種です。
関わる人が大勢いて、自分の専門外の知識も必要になります。
そんな中で自身の企画意図を周りに理解してもらい、協力してもらう必要があるわけですから、結構たいへんですよね。
タスクの進み方のイメージは「ぼくたちのリメイク」が参考になります!主人公がいろんなプロと関わっていくところがまさに!
アニメ制作が題材のアニメですが、SHIROBAKOなんかも似ていますね。
やはりいろんな人を巻き込んでいくスタイルがプランナーには求められます。
スマホゲーム業界の未来
最近では日本のスマホゲーム業界は非常に厳しい状況にあります。ヒットタイトルが出せていません。
要因として、開発費の高騰がありますが、とにかく競合「中国」のゲーム会社が強すぎますね。
日本のスマホゲーム会社とは開発費が10倍違います。
開発者の給与も中国のほうが圧倒的に高いです。
そのため優秀な人材が外国のゲーム会社に流れている状況がここ3年ほど続いています。
今後スマホゲーム業界を目指すなら、よりグローバルに働ける環境に身を置くとキャリアとして良いと思います。
おわりに
いかがでしたか?
スマホゲーム会社で挑戦し続けるモチベーションを保つには、「ゲームが楽しい」「好き」それに付きますね。
昼はゲームを作って、夜はゲームをプレイする。
周りの同僚はみんなこんな感じです。雑談もゲームの話ばかりです。
ゲームを好きであることはゲーム業界人から見ると、才能の塊以外何者でもないです!
ば記事にしていこうと思います!