NFT規格の種類とできることの違いを解説!

NFT規格の種類とできることの違いを解説!

最近NFTを調べていると規格があるって出てきたけど、よくわからないよ

ERC-721は聞いたことあるような… 他にもあるの?

NFT(Non-Fungible Token)とは、独自の識別番号が付いたデジタル資産のことで、分割や複製ができず、唯一性を持っています。これによって、芸術家やアスリートなどが自分の作品やアイテムを独占的に販売することが可能になりました。

NFTの規格には、ERC-721、ERC-1155、Flow、NEP-11などがあります。それぞれの規格には、それぞれの特徴があります。

目次

①ERC-721

ERC-721は、最も一般的なNFT規格の1つで、個々のトークンを1つずつ識別することができます。これにより、コレクターは、他の人が所有する同じ作品と区別することができます。ERC-721は、非常に安全で信頼性が高く、暗号化によって保護されています。

ERC-721は、個別のNFTを扱うことERC-721を使ったプロジェクトは多岐にわたりますが、以下に代表的なプロジェクト例を紹介します。

CryptoKitties

ERC-721を使ったゲームアプリで、ユーザーは仮想の猫を買ったり、売ったり、交配させたりすることができます。猫のデザインや特徴は、それぞれ異なり、レア度に応じて価値が変わります。CryptoKittiesは、2017年にリリースされ、ブロックチェーン技術を活用したゲームとして話題になりました。

Decentraland

ERC-721を使ったバーチャルリアリティプラットフォームで、ユーザーは仮想の土地を所有したり、建物を建てたりすることができます。土地や建物は、NFTとして取引されるため、所有者には独自の権利が与えられます。Decentralandは、2020年にリリースされ、ブロックチェーン技術を活用した仮想空間として注目を集めています。

NBA Top Shot

ERC-721を使ったバスケットボールトレーディングカードのプラットフォームです。ユーザーは、NBAの選手がシーズン中にプレーした場面を収録したトレーディングカードを購入したり、売却したりすることができます。トレーディングカードは、NFTとして取引されるため、所有者には独自の権利が与えられます。NBA Top Shotは、2020年にリリースされ、スポーツ界でのNFTの可能性を広げました。

②ERC-1155

ERC-1155は、複数のNFTを1つのトークンにまとめることができるため、ゲーム業界でよく使われています。例えば、1つのトークンが、モンスターのスキン、アイテム、武器などの複数のNFTを所有することができます。ERC-1155は、複数のNFTを管理するのに便利で、効率的なトランザクション処理が可能です。

ERC-1155は、複数のNFTやFungible Tokenを1つのトークンにまとめて管理することができるイーサリアムのトークン規格です。ERC-1155を使ったプロジェクトは、以下のようなものがあります。

Enjin

ERC-1155を使ったブロックチェーンベースのゲーム開発プラットフォームです。Enjinは、ゲーム内アイテムや通貨を管理するためのトークン規格としてERC-1155を採用し、複数のアイテムを1つのトークンにまとめて管理することができます。また、Enjinは、ゲーム開発者が簡単にブロックチェーン技術を導入できるようなツールやサービスを提供しています。

Sandbox

ERC-1155を使ったバーチャルリアリティプラットフォームです。Sandboxは、ユーザーが仮想の土地を所有し、建物やアイテムを建設することができます。ERC-1155を使うことで、複数のアイテムを1つのトークンにまとめて管理することができます。また、Sandboxでは、プレイヤーが作成したコンテンツをマーケットプレイスで販売することができます。

Aavegotchi

ERC-1155を使った分散型ゲームです。Aavegotchiは、DeFiプロトコルであるAaveとNFTを組み合わせたもので、ユーザーは自分のAavegotchiを育成し、トレードすることができます。ERC-1155を使うことで、Aavegotchiのさまざまな部品を1つのトークンにまとめて管理することができます。

以上が、ERC-1155を使った代表的なプロジェクト例です。ERC-1155は、複数のNFTやFungible Tokenを1つのトークンにまとめて管理することができるため、特にゲーム開発やバーチャルリアリティ分野での活用が期待されています。将来的には、ERC-1155を使った新しいプロジェクトが登場する可能性がありますので、注目していきましょう。

③Flow

Flowは、NBA Top Shotなどの大規模なデジタルアイテムのマーケットプレイスに使用されるNFT規格です。Flowは、より高速で拡張性が高く、膨大な数のNFTの管理に向いています。また、Flowは、アプリケーション開発者に、自分のNFTトークンの開発をサポートするAPIを提供しています。

Flowを使ったプロジェクトは、以下のようなものがあります。

NBA Top Shot

NBAのオフィシャルライセンスを取得しているブロックチェーンベースのバスケットボールカードトレーディングプラットフォームです。NBA Top Shotでは、NFTとしてユニークなバスケットボールプレイを取引することができます。プレイの中には、ドライブやスラムダンク、スリーポイントシュートなどが含まれています。

CryptoKitties CryptoKitties

Flow上で動作するNFTのコレクションゲームです。CryptoKittiesは、一意のデジタル猫を作成し、ブロックチェーン上で取引することができます。猫には、色、パターン、性格、および特殊な能力が付与されます。

以上が、Flowを使った代表的なプロジェクト例です。Flowは、スポーツ、エンターテイメント、ゲーム、アートなど、さまざまな分野でのNFTの活用を可能にするブロックチェーンプラットフォームとして注目されています。NBA Top Shotの成功を受けて、他のスポーツリーグや企業も同様のNFT取引プラットフォームを開発しています。将来的には、Flowを使った新しいプロジェクトが登場する可能性がありますので、注目していきましょう。

④NEP-11

NEP-11は、NEOブロックチェーンで使用されるNFT規格で、ERC-721と同様に、個々のトークンを1つずつ識別することができます。しかし、ERC-721と比べると、まだあまり普及しておらず、流通しているNFTも少ないです。

NEP-11は、NEOブロックチェーンで使用されるNFT規格です。NEP-11を使ったプロジェクトは、以下のようなものがあります。

ChainGuardian ChainGuardian

NEOブロックチェーン上で動作するブラウザゲームです。ChainGuardianでは、NEP-11トークンを使用して、ゲーム内でアイテムを所有することができます。ChainGuardianは、NEOコミュニティから支持を受けています。

NeoWorld NeoWorld

NEOブロックチェーン上で動作する仮想現実の世界です。NeoWorldでは、NEP-11トークンを使用して、土地やアイテムを所有することができます。NeoWorldでは、ユーザーが土地を所有し、開発することができます。

Alchemint Alchemint

NEOブロックチェーン上で稼働するステーブルコイン発行プラットフォームです。Alchemintでは、NEP-11トークンを使用して、USDXトークンを発行することができます。USDXは、1ドルに対して1:1の比率で固定されています。

HashPuppies HashPuppies

NEOブロックチェーン上で動作するNFTコレクションゲームです。HashPuppiesでは、NEP-11トークンを使用して、犬を所有することができます。犬は、一意であり、レア度によって価値が異なります。

以上が、NEP-11を使った代表的なプロジェクト例です。NEOは、スマートコントラクトやデジタルアセットの発行に適したブロックチェーンプラットフォームであり、NEP-11規格を使ったプロジェクトが増えていることがわかります。将来的には、NEOを使った新しいプロジェクトが登場する可能性がありますので、注目していきましょう。

それぞれの規格には特徴があるため、使い分けが大切です。例えば、ERC-721は個別のNFTを扱う場合に、ERC-1155は複数のNFTをまとめて扱う場合に、Flowは大規模なマーケットプレイスを扱う場合に向いています。

また、NFTは、販売だけでなく、様々な用途に使われています。例えば、NFTを使ってアイデンティティ認証を行うことで、オンラインサービスにおける不正利用を防止することができます。また、NFTを使って投票を行うことで、選挙における不正行為を防止することも可能です。

NFT規格の種類まとめ

まとめると、NFTには規格があり、それぞれの規格には特徴があります。使い分けることで、より効率的にNFTを活用することができます。また、NFTは、販売だけでなく、アイデンティティ認証や投票など、様々な用途に使えることがわかりました。

以上が、NFTの規格の種類とできることの違いについての解説です。NFTは、今後ますます注目されることが予想されますので、今後の動向に注目していきましょう。

この記事を書いた人

nora
ゲーム開発歴10年。現在はGame-Fiの開発に携わっています。

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